産前・産後について

診療について

初めてママになられる方も、2人目3人目の出産となる方も、安心して出産・育児に取り組めるように、産前・産後を通じてママと赤ちゃんの健康状態を経過観察しています。メンタルケア、栄養指導、産後の体調不良や乳房・尿漏れのケアまでサポートします。

産前診療・妊婦検診

妊娠診断

  • 妊娠(受精)して約2週間で尿妊娠検査(hcG)が陽性となり(妊娠4週、月経周期が順調な方の月経予定日)、その1週間後には経膣超音波(エコー)で子宮内に胎嚢エコー(GS)が確認できます。その1週間後6週にはGS内に児心拍動が確認できます。
  • これらが確認できない場合、流産や子宮外妊娠が疑われます。子宮外妊娠の場合は破裂して腹腔内に大量出血を起こしますので、妊娠6週位までには超音波診断を受けましょう。

産前の診療(妊婦健診)

  • 当院では分娩はお取り扱いしておりませんが、里帰り分娩などの妊婦検診で、出産前の多くの女性をサポートしています。出産病院への転医までしっかり母体の健康管理をサポートします。
  • 妊娠8週以降に母子手帳の補助券を使っての妊婦検診開始となります。期間と受診の目安は以下となります。
  • ・妊娠5週~12週まで……2週間に1回
  • ・妊娠13週~23週6日まで……4週間に1回
  • ・24週0日~35週6日まで……2週間に1回
  • ・36週0日以降……1週間に1回

血圧、体重、検尿、腹囲子宮底測定、USTによる胎児計測を行い、各週数によって補助券による血液検査、帯下検査を行います。

妊娠と薬について

妊娠週数は基本的に最終月経日より4週間の月経周期を基本として数えますので、排卵日=受精日は妊娠2週となります。妊娠2週から3週までは受精卵が細胞分裂 を繰り返している時期なので、そこで薬物、放射線の影響を受けた場合その影響が強ければ細胞分裂が止まり流産に、弱ければ100%修復され奇形は起こさず正常発育をします。

4週から7週までが第1器官形成期で、この時期が臓器の原基ができる最も影響(奇形)を起こしやすい時期になります。8週から15週終わりまでが第2器官形成期で、第1期に比べ影響は少ないですが、奇形を起こす可能性があります。16週以降は臓器が完成しているため原則奇形は起きませんが、小児に投与してはいけない薬と、胎児の肺動脈と大動脈の短絡(大動脈管)を閉鎖させる鎮痛剤(妊娠後期から、アセトアミノフェン以外)は処方できません。

日本産婦人科学会は12週以降投薬可能としていますが、 それまでに催奇形性(奇形を起こす可能性)の強い薬を長期間飲んでしまった場合は問題となります。短期間内服や催奇形性の弱い薬の場合は自然の奇形発生率の0.5~1%を超える可能性は低いため心配ないとお話ししています。

出生前診断

女性の晩婚化によって妊娠年齢が高くなり、それに伴い卵の質の低下による不妊、流産、染色体異常児の妊娠率が増加しています。特にDown症候群(症)が問題となりますが、それを含め出生前の診断が色々あり、大きく3つに大別されます。

1番目は胎児の染色体そのものを調べる検査で、妊娠10週ごろから行う絨毛(胎盤になる組織)検査と、妊娠15~18週に行う羊水検査があります。これは染色体がすべて解るので、Down症以外の染色体異常も判明し、出産するかどうか迷うような染色体異常(Tuner症候群など)がわかることもあります。絨毛採取は妊娠週数の早い時期に診断がつきますが、この検査によって流産する可能性が1/100人、羊水穿刺は診断時期が遅くなりますが、検査による流産率は1/200~300人と低くなります。

2番目は母体の血液を採取して、トリソミー(Down症は21番目、その他致死的な13や18番目)の確立が高いか低いかを見る方法です。採血のみなので胎児への影響はありません。代表的な検査法として妊娠8週ころから母体血に検出される胎児のDNAを増幅して陽性か陰性を見るNIPT(非侵襲的出生前検査)があります。適応は母体が35歳以上の妊娠、前子に染色体異常があった方、妊娠初期の超音波検査で項頸部の浮腫(NT)が5㎜厚以上ある方が適応になります。陰性と判定された場合はほぼ異常なく、陽性と判定された場合でも約20%の正常核型があるため確定診断の羊水検査が必要となります。原則は国が指定した遺伝学会認定医のいる、指定された公立系病院、大学病院で行い、ご夫婦で2回カウンセリングを受け納得した上での検査となります。カウンセリングが1回約3000円前後、検査料が約20万円かかり、健康保険適応はありません。商業ベースで特に美容系クリニック等でも安価で行っているところもありますが、検査前の十分な説明もなく陽性であった時のアフターケアがほぼないのであまりお勧めはしません。

もう1つは母体の3~4種類のホルモンを測定し、その人種、年齢に応じた確立と比べ高いか低いかを見る検査のトリプルマーカー、クアドロマーカーがあります。ただこれは高いと判定がでた際に羊水検査もせずに安易に中絶されたり、リスクが低い判定でもDown症であったりとトラブルがあるので、あまり推奨はされておりません。

最後に超音波で検査する方法ですが、前述のNTを含め妊娠前期に特殊な超音波を用い胎児を細かく観察し、その所見によって各染色体異常の確立を出すFirst trimester screeningがあります。高度な技術を持った一部の医師でしか施行できない検査ですので行っている施設が少ないのが難点ですが、早くにスクリーニング結果がわかり、絨毛検査で早期確定診断できるためかなり有用な検査と思われます。

オリジナル・マタニティブックを用いた助産師の個別指導

妊婦健診の後には、助産師から妊娠週数ごとに個別のアドバイスを行います。お仕事や生活の中で気になることがありましたら、些細なことでも気軽にご質問ください。アドバイスは「オリジナル・マタニティブック」に記録していきますので、後から見返していただけます。

産後ケア・骨盤ケア

産後の診療について

  • 妊娠・出産は女性にとって大仕事。からだにも心にも大きな負担がかかります。そのため、産後2~3カ月で急に体調や精神面に疲れが現れることもあります。どうか一人で悩まずに、気になることは相談にいらしてください。
  • 当院では産後の栄養管理・乳房や尿漏れのケアのほか、ベビーマッサージなどのご提案も行っています。特に体調不良がなくても“赤ちゃんと一緒に行ける病院”としてご活用ください。
  • 里帰り出産などで出産病院に通いにくく、お困りごとがある方もいつでもご相談にいらしてください。

授乳と薬について

母乳には原則母体の血中濃度の1/100以下の薬物しか分泌されないので、ほとんどの市販薬は投与可能です。授乳期でも疾病治療が必要な場合は安全性の高いお薬を処方します。

授乳期に禁忌とされるもの、ホルモン剤や小児に使用しないお薬は処方しません。内服可能かどうかご不安があればご相談下さい。

おっぱいマッサージ

  • 母乳育児では、「乳房が張る」「母乳の出が悪い」「乳首が切れる」などのトラブルが起きることがあります。そこで当院では、助産師や看護師がおっぱいマッサージの指導を行っています。産後直後からセルフケアとして行うことで、トラブルを未然に防ぎ、ママの負担軽減を目指します。
  • 産後の乳房は個人差が大きく、日に日に状態が変わるので、気になることがありましたら都度来院してください。乳腺炎などになってしまった場合には、必要に応じて医師が投薬の処方などを行います。

放置すると怖い骨盤底筋のゆるみ・尿漏れ

  • 骨盤底筋群とはお腹の底にあり、子宮や膀胱、腸などの骨盤内臓器を支える筋肉群のことです。
  • 出産によるダメージや加齢、肥満、子宮筋腫などの疾患によって骨盤底筋の力が弱くなると、内臓を支えることができなくなり、骨盤臓器脱を引き起こします。初期の症状として、腹圧性尿失禁があります(くしゃみをしたり、重いものを持ったり、飛び跳ねたりした際に不意に尿がもれること)。症状の悪化は日常生活上のストレスになり、尿漏れパッドが手放せなくなり、失禁の量が多くなると外出制限を起こす可能性があります。骨盤底筋のゆるみを放置すると、直腸、子宮、膀胱などが徐々に下垂し、膣から脱出してしまうことになります。
  • 重症化しますと、子宮脱の場合はペッサリーと呼ばれる医療器具の挿入や最終的に子宮摘出を行います。直腸脱の場合は便失禁をおこすこともあり、外出しづらくなる方もいます。
  • 膀胱脱、直腸脱ともに重症化した場合は泌尿器科、外科で外科的治療を必要とします。
  • 軽症のうちにしっかりと運動をして生活習慣を変えていただくと、悪化のスピードを遅らせ、改善の方向へ導けますので是非早めにご相談下さい。

骨盤底筋群強化、尿漏れに効果的なピフィラティス

  • 尿漏れは女性のQOLを大きく下げる辛い症状です。中でも腹圧性尿失禁の原因の多くは骨盤底筋群の筋力低下です。高齢になると新たに筋肉をつけることが難しくなりますので、早期に骨盤底筋トレーニングを開始していただくことをお勧めします。
  • 出産後は一番注意が必要ですので、産後、くしゃみをしたときや赤ちゃんを抱っこしたりした時に漏れる感覚があれば、トレーニング開始のサインです。
  • 骨盤底筋群を鍛えるピフィラティスの運動指導や、必要に応じてEMSなどの機械での強化を行うことで、症状を改善することができます。骨盤のゆるみも改善し、体幹強化、姿勢改善からダイエット効果も期待できます。
  • これまでに当院でレッスンを受け、ご自宅で毎日セルフトレーニングを続けた方は、約1か月で症状の改善が見られ、3か月後には体のラインも美しくなっていかれました。
  • (*当院調べ 2016年1月から2017年3月までのモニター6名の計測結果による)
  • 簡単な運動でも効果はしっかりありますので、気になる方は是非早めにご来院ください。

ママと赤ちゃんが笑顔になるベビーマッサージ

  • ベビーマッサージは、生まれてすぐにできる「親子のコミュニケーション・ツール」です。癒し癒される心地よい「心のコミュニケーション」の時間を、ぜひ一緒に楽しみましょう。
  • 院内で行っておりますので、マッサージ後には助産師にお子様の発育などを相談していただくこともできるので、お気軽にご相談ください。

担当インストラクター:米田雅美

プロフィール
  • 保育士資格
  • 幼稚園教諭
  • 認定心理士
  • 足育アドバイザー
  • おもちゃコンサルタントなど

※前日までに要予約

ホームページはこちら

お持ちいただくもの

バスタオル、赤ちゃんの飲み物、赤ちゃんの着替え一式、おむつ、お気に入りのおもちゃ、マッサージオイル(ご使用中のものがあれば)

料金

  • 3回券:5,000円(税込)
  • ※【初回1,000円(税込)】
  • ※【単発でご希望の方は、1回2,000円(税込)】

定員

10名

インストラクターから一言

  • ベビーマッサージは生まれてすぐにできる、「親子のコミュニケーションのツール」です。 癒し癒される心地いい「心のコミュニケーション」の時間を、ぜひ一緒に楽しみましょう。 週ごとのおおまかな内容は下記のとおりです。 マッサージは継続が大切な鍵になりますので、楽しんで参加していただけるように教室内でのお話の内容を毎回変えています。おひとり様、初めての方も大歓迎です!
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  • 月の1週目:ベビマの基本編(足中心)・子どもの生活/足育・靴(季節に合わせた内容)
  • 月の2週目:ベビマの中級編(胸中心)・運動発達について(時期と月齢に応じる)
  • 月の3週目:ベビマの発展編(うつ伏せ中心)・心の発達/おもちゃの話など(時期と月齢に応じる)
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  • ※ お休みされたときは、次月へ振替できます。
  • ※ 3回コース終了以降は、1回 ¥1,000で継続参加できます。

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