不妊治療について

不妊治療について

不妊症とはカップル(結婚は問わない)が避妊なく性交渉を行っていても、1年間妊娠に至らない場合をいいます。当院ではタイミング指導、人工授精(洗浄・濃縮法、パーコール法)まで施行しております。

プレコンセプションケア

卵細胞は年齢とともに老いた細胞しか残らず、数と共に質も落ちていきます。一般的には35歳より顕著に下がっていき、不妊、流産増加、染色体異常発生が増加していきます。女性の晩婚化が原因ですが、AMH(抗ミュラー管ホルモン)を採血検査することで現在何歳相当の卵巣状態なのかを知ることができます。

不妊検査

  • 血中ホルモン測定
  • 黄体中期に黄体の機能をみるため卵胞・黄体ホルモン、授乳中にしか通常上昇しないプロラクチンを、時に中枢性の卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、甲状腺ホルモン等を血液で測定します。
  • 子宮卵管造影
  • 卵管が閉塞していないかを、月経終了後~排卵前の時期に子宮内から造影剤を注入しながらレントゲンで確認する検査です。院内では施行していませんので、近隣の総合病院をご紹介します。
  • 頸管粘液検査および性交後試験(ヒューナー検査)
  • 排卵期は子宮頸管腺からの分泌液が増加し酸性の膣内を精子がうごきやすくなるようアルカリ性にするなどの変化がみられるので、分泌液の性状や量の確認と、排卵時に性交後すぐに(可能なら3時間以内)頸管内の粘液を採取し、運動良好な精子が入っているかをみる検査です。
  • 尿中LH検出検査
  • 排卵頃に尿を採取し、排卵をさせるホルモンが排卵基準値まで分泌されて いるかを検出する検査です。
  • 超音波検査による卵胞発育チェック
  • 卵胞を計測し、測定した大きさから排卵までの時期を推定し、尿中LH検査と併用し排卵のタイミングを指導します。
  • 精液検査
  • 原則は必要ありませんが、上記の性交後試験不良例に行います。

不妊治療

排卵誘発剤、ホルモン剤、漢方薬等を組み合わせて治療を行います。原則卵胞刺激し、卵胞の成長過程を見ながら、尿中LH検出検査で排卵の時期を見つけ、もしくはhcG注射による排卵のタイミング合わせを行います。場合によっては黄体ホルモン補充療法を行います。頸管因子での不妊、HMG製剤(注射)を使っても妊娠が成立しない原因不明な不妊例には精子(液)を子宮内に注入する人工授精(AIH)を行います。さらに高度な治療法として精子と卵子を体外で受精させ、受精卵を子宮内に戻す体外受精(IVF-ET)がありますが、これには適応があり、両側卵管が閉鎖している場合、人工授精を6回行っても妊娠成立しない難治性不妊症、無精子症で睾丸から精祖細胞を採取して受精卵を作らなければならない場合が対象となります。

  

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